2024年1月のエッセイ運に恵まれて志村宣子 幼い頃から病弱で病気のデパートの様な体だと思って育ってきた。 高校生の時、肺を病み1年間入院生活を送り留年した。その時の担任の先生に現状の手紙を書いてせっせと送った。 それからは仕事がたのしくなり来客にコーヒーの香り付けと称しブランデーを少し入れて出したり、靴をそっと磨いて置いたり、社長の不機嫌な時は美味しい紅茶を差し出した。 研究所の裏には染色の工場があり学校出たての男の子達が私をおばさん呼ばわりしてくれて仲良くなり彼方此方遊びに出かけた。 ある時、嵯峨の渡月橋に乗船所がありボートに載せてあげるとボートを漕ぎ出したが流されて先に進まない。 大学院生の主人が研究所にアルバイトに来ていて縁があり、結婚して宇治に住み子供に恵まれて幸せだった。 ある日、左の掌にデュピュイトラン拘縮が出来、手術をすることになった。約束されていた三奇紋が手術のために歪んでしまった。 それからは人との出会いの運に恵まれた。特に俳句関係の方々との思わぬご縁を頂いた。 (以上) ◆「運に恵まれて」:志村宣子(しむら・のりこ)◆ |
当サイトへのリンクについてご自由にリンクをお張りください。バナーが必要な場合は下記の画像をお使いください。88×31のGIF形式です。 申し出ていただければ、当サイトからもリンクさせていただきます。 |